母乳が出ない

出産は「鼻からスイカを出すほど痛い!」と出産前に職場の先輩ママ達からよく聞かされていました。


初めて妊娠した時、つわりはしんどいし、何よりも眠気がすごくて、フルタイムで事務として働いていた私は、睡魔との闘いが本当につらかったです。
その後は元々頭痛持ちだったので、激しい頭痛に襲われ、鎮痛剤が飲めないので何度か仕事も休むほどでした。


そんな時期も乗越え、いよいよ出産となりました。
2日ほどかかりようやく出産が終わり、つらく苦しいのもこれで終わりだ!とほっとしました。


ところが、「授乳」にあんな落とし穴があったとは・・・。


誰も教えてくれなかった~!とびっくりしました。何が驚いたかというと・・・「痛い!!」身をよじるほどの痛みに苦しむことが半年間ほど続きました。

まず出産直後は、それまできちんと乳房マッサージ等をしていなかったせいか、赤ちゃんが上手にくわえることができず、なかなかおっぱいを吸ってくれませんでした。
でもおっぱいが張ってくるので手動の搾乳機でしぼっては、哺乳瓶であげていました。


搾乳機でしぼると乳首が傷つき、痛くなってきました。
仕方がないので手でしぼると腕は疲れるし、汗だくになるしといった具合で結構大変でした。


生後1か月ほど経過し、赤ちゃんの体重が4Kgを超えるとおっぱいを上手に加え、しっかり吸えるようになり、ようやく快適な授乳ライフが始まると思いきや、今度は数時間ごとにおっぱいを吸われるため、乳房の皮はむけ、ひどい時は裂けて出血もしました。


乳房が痛くておっぱいを欲しがられてもおっぱいを吸わせることが苦痛でした。
そんな時は乳房保護カバーがあると病院で教えていただき、シリコンでできたカバーを乳房に装着し授乳をしたら、痛みは少しましでした。

その授乳の間に赤い色の病院でもらった軟膏を塗り、2~3時間後にはまた傷だらけの乳房をくわえさせるの繰り返しでした。
それでも不思議なものでいつの間にか傷も治り、乳房も鍛えられるのか丈夫になり、その後は授乳をすると重いおっぱいがすーっと軽くなり、とても気持ちが良かったです。


すっかり人前での授乳にも抵抗がなくなり、ベテランみたいな顔をして授乳育児をしていた私に再度不幸が襲ってきました。

それは、「乳腺炎」です。


ある日おっぱいの中身がコンクリートになってしまったのかと思うほど硬くなり、おっぱいを吸わせてもいっこうにすっきりすることはなく、カチカチになったおっぱいが熱を帯び、痛みを発してきました。

よく見ると少し赤くなっているところもありました。
そうこうしていると38度を超える熱が出て、少し動いてもおっぱいがズキズキと痛み、起き上がっていることもできない状態になりました。


いったい何がおこっているかと訳が分からず、パニック状態になりました。
夕飯の支度もできず、宅配ピザをとって食べたのを覚えています。
(後でわかったのですが、乳製品や脂肪分、糖類は乳腺炎を悪化させるそうです)主人がネットで検索し、乳腺炎だということが分かりました


。対処法はとにかく詰まっているおっぱいを吸いだすことだということで、子どもと主人に痛みをこらえて吸ってもらいましたが、なかなか治らず、翌日病院へ行くと抗生物質を処方され、マッサージを受けました。

これがまた痛い!その後出産時に同室だったママと健診で再会し、その話をしていたら、「桶谷式」というおっぱいマッサージは魔法のように痛みもなく、おっぱいの出もすごく良くなるよと教えてもらい、家から近いところを探しました。


ちょうどまた乳腺炎の症状が悪化したので、電話をしたところ、すぐに赤ちゃんを連れておいでと言っていただき、フラフラしながらもタクシーで駆け込みました。


先生が温めたタオルでおっぱいをあたため、優しくマッサージを始めてくれました


少しでも触られると激痛が走る私のおっぱいでしたが、先生が温めたタオルでおっぱいをあたため、優しくマッサージを始めてくれました。
不思議と痛みはほとんどなく、ゆっくりゆっくりマッサージを続けていると、突然先生が、「取れた!」と言って、私の乳腺に詰まっていた塊を見せてくれました。

すると熱でアツアツになった母乳が噴水のようにピューっと吹き出し、カチカチだったおっぱいがあっという間にふにゃふにゃになっていくと同時に熱も下がっていったのです。



あの体験は産後10年を経過した今でも忘れることができません。


その後は毎週おっぱいマッサージに卒乳まで通い、無事母乳だけで育児を続けることができました。
そのおっぱいマッサージでの卒乳はこれまた不思議なものでしたが、最後の授乳を終えた後、おっぱいに顔を描いて子どもにおっぱいはいなくなったんだよ、だからバイバイしようねと言って、「バイバイ」と言わせ、その日はおっぱいを欲しがったら、再度その顔になったおっぱいを見せます。


それまでおっぱいを飲みながらでないと夜寝付けない子だったのでその晩はどうなることかと思いましたが、なんとおっぱいを欲しがることもなく、寝てしまいました。
翌日からはおっぱいを欲しがることもなくなりました。


そしておっぱいの方もほとんど張ることもなく、3日後に最後のマッサージを受けるとその後はぴたりと出なくなりました。

苦労も本当に多かったですが、私の母乳育児は素晴らしい体験になりました。

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