
乳首が痛い・・・どうすればいいの?
母乳は赤ちゃんに乳首を吸ってもらうこと(吸綴)で出るようになりますが、実はこの吸綴動作はかなりの力が加わるため、特に初めの1か月ごろはそれによって乳首が切れたり水疱や血豆ができるといった乳首のトラブルが起こることがとても多いようです。
乳首に痛みがあると授乳時に苦痛を伴うのはもちろんですが、抱っこをしたり服が当たるだけでも痛みが出るためせっかくの楽しい母乳育児自体が大きなストレスになってしまいます。
乳首が痛むことの原因の多くは抱っこの仕方や乳首の含ませ方、さらには授乳後に赤ちゃんから乳首を離すときの離し方が間違っていることにあります。
しかし痛みがあっても母乳をあげることをやめるわけにはいかないため、痛みがある部分を赤ちゃんになるべくしごかれないようにするなど、乳首のくわえ方や抱き方を工夫することが大切です。
色々な抱き方で吸ってもらい、痛みのない場所を探してみましょう。
ただし乳頭の付け根部分が裂傷しているような場合には、どのような抱き方であれ痛みがあると思います。
耐え難いほどの痛みであれば無理して乳首を吸わせる必要はありません。
搾乳して哺乳瓶で飲ませるなど、母乳を吸わせることをお休みさせることも必要です。
乳頭保護器ってどう?
乳頭保護器というグッズも市販で販売されていますが、場合によっては傷口が悪化してしまうこともあるようです。
そのため素人判断で使うより、まずは病院や助産院などで相談してみることをお勧めします。
裂傷が酷い場合には、傷口に塗布できる塗り薬もあります。
赤ちゃんが口に入れても支障がない薬ですので安心して使うことができます。
水疱や血豆ができた時も同じようにケアすることが大切です。
水疱ができて痛みがある場合は、水泡が破れるとそこから細菌感染を起こして細菌性の乳腺炎を引き起こす恐れもあるため、患部を清潔に保つなど特に注意が必要です。
服がすれていたい場合には、ブレストシェルなど服が当たらないようにする乳首用のカバーも出回っているため、そうした商品を利用してみるのも良いでしょう。