
冷蔵? 冷凍?
搾乳した母乳はある程度の期間保存することができます。
そのため赤ちゃんを誰かに預けて外出しなくてはならない時などは、搾乳をして保存しておくと非常に便利です。
今回はそんな搾乳した母乳の保存方法について、仕方や期間、時期などをご紹介してゆきます。
常温と冷蔵、冷凍という3つの方法
保存方法には、常温と冷蔵、冷凍という3つの方法があります。
まず常温保存ですが、ここでいう常温とは、室温が20~25度程度、湿度が50%ほどの状態を意味しています。
そのため搾乳した母乳は常温でも3時間程度は保存できると言われていますが、季節によってそれは大きく変わってきます。
例えば夏場であれば常温保存は難しく、冬場であれば逆に赤ちゃんに飲ませる時再び温める必要があります。
そのため搾乳後およそ30分以内で飲ませるなら問題ありませんが、それ以上保存するようであればなるべく冷蔵もしくは冷凍保存にするのが望ましいと言えます。
冷蔵保存のコツは?
次に冷蔵保存ですが、搾乳した母乳は3~4日であれば冷蔵庫で保存ができると言われています。
しかし衛生面や鮮度を考慮すると、一般的には24時間以内というのが理想のようです。
そのため24時間以上保存が必要な場合は、なるべく冷凍保存するほうがよいでしょう。
なんと3ヶ月も保存できる冷凍保存
最後に冷凍保存についてですが、搾乳した母乳は冷凍すれば3か月程度は保存できると言われています。
しかしこれも衛生面や冷蔵庫の性能、冷凍庫のドアの開閉によって温度が上がることなどを考慮すると、2週間から1か月程度で使い切ることが望ましいでしょう。
なるべく早く使い切るに越したことはありません。
特にドアの付近は温度が上昇しやすく鮮度も落ちやすいため、なるべく奥のほうに保存するなど保存場所にも気を配ることが大切です。
解凍した母乳はどうすればいい?
解凍した母乳は冷蔵庫で保存が可能ですが、解凍後はなるべく早く使い切るようにしましょう。
また一度解凍した母乳は細菌感染や成分が変質している可能性があるため、使わなかったとしても再凍結せず必ず捨ててください。
そのため搾乳した母乳を無駄なく効率的に使用するためには、小分けにして冷凍しておくようにしましょう。
保存していた母乳を赤ちゃんに飲ませる時にはひと肌程度の温度に温める必要がありますが、この時熱湯や電子レンジを使うことは避けましょう。
母乳の中に含まれているたんぱく質やビタミンなどの成分が熱によって破壊されてしまいますから、流水やぬるま湯で解凍もしくは温めることが大切です。