ミルク育児の4つのデメリットは?

ミルク育児のデメリットってあるの?
赤ちゃんを育てる方法としては大きく母乳育児かミルク育児かに分かれますが、お母さんにとっての身体的・精神的負担が少ないのはミルク育児でしょう。
しかしミルク育児にもデメリットはあります。
今回はそんなミルク育児のデメリットをご紹介していきますね。
産後の身体の回復が遅れる?
まず第1に、産後の体の回復が遅くなる、すなわち子宮の戻りが遅くなるという点です。
赤ちゃんが乳首を吸うと、お母さんの身体からはオキシトシンという子宮の収縮を促すホルモンが分泌されます。
そのため母乳育児をしていると、授乳のたびにこのホルモンが分泌され子宮が収縮するため体の回復もその分早くなります。
しかしミルク育児の場合は乳首を吸われることがないため、子宮が収縮し元の状態に戻るのはお母さん自身の回復力だけにかかっています。
外出の準備が大変!!
また、ミルク育児の場合外出時に準備をする必要があり、荷物が多くなるというデメリットがあります。
外出する時間の長さにもよりますが、数回分の授乳に必要な粉ミルクはもちろんのこと、哺乳瓶やお湯を入れた水筒などが必需品です。
特にお湯の用意が地味に大変で、外出時にきれてしまったりすると結構大変なことになります。
夜の授乳がちょっと手間
夜間の授乳にも手間がかかります。
母乳の場合は添い寝しながら飲ませることができますが、ミルクの場合は赤ちゃんが泣くたびに起きてミルクを作らなくてはいけません。
お湯を沸かして・・・というところから始まりますので、出来ればポットを用意しておきたいですね。
赤ちゃんへのデメリットも
こうしたデメリットは主にお母さんにとってのデメリットですが、赤ちゃんにとってもミルク育児におけるデメリットはあります。
赤ちゃんにとって一番大きなデメリットは、母乳に含まれる免疫力が貰えないという点です。
母乳の中でも特に産後2~3日の間に分泌される「初乳」と呼ばれる黄色い母乳には、「免疫グロブリンA]という免疫物質が多く含まれています。
免疫グロブリンAは、赤ちゃんの免疫力を高め殺菌力を強めるという働きを持っており、後々の赤ちゃんの健康にも大きなプラス作用があると言われています。
ですから生後まったく母乳をあげずミルク育児にしてしまうと、この免疫物質をもらうことができなくなってしまうのです。
また、ミルクは母乳に比べて消化が悪いため、消化不良によるアレルギー反応を起こしやすいという点も、赤ちゃんにとってはデメリットだと言えるでしょう。
もちろんミルクでも母乳でも赤ちゃんは成長できますが、完全なミルク育児にしてしまうとこのようなデメリットもあります。
赤ちゃんの将来の健康を守るためにも頭に入れておく必要があるでしょう。