
母乳育児を推奨している桶谷式の卒乳 4つの条件
卒乳時期や方法というのは、母乳育児をしているお母さんにとってとても悩ましいものです。
卒乳の仕方にもいろいろな方法がありますが、中でも母乳育児を推奨している桶谷式の卒乳というのがあります。
桶谷式において卒乳ができる条件としては、第1に1人歩きが上手にできるということです。
1人で歩けるということはお母さんからの自立の一歩であるだけでなく、歩行が十分にできるということは食事から栄養をしっかり摂取できる胃腸環境が整っている証だと言われています。
2つ目の条件は、ある程度の固さの食べものが食べられるようになっているということです。
卒乳すればお腹がすくため自然とたくさん食べられるようになるため、食事の量はそれほど多く食べる必要はありません。
3つ目は乳腺炎やしこり、乳首の水疱や裂傷などおっぱいのトラブルがないことです。
4つ目は赤ちゃんとお母さんと両方の体調がよいことです。
その他にも夏場の暑い時期は避ける(赤ちゃんも水分をたくさんほしがる、母乳は食中毒予防にもなる)、引っ越しなどで環境が変わって間もない時は避ける(赤ちゃんも精神的に不安定になりやすい)、などの条件があります。
では具体的にはどのような方法で卒乳を進めていくのでしょうか?
桶谷式の卒乳の仕方は?
まず卒乳する日を決めたら、その1週間前から「○日でおっぱいはおしまいだよ」というように赤ちゃんの言い聞かせるようにしましょう。
必要以上に言う必要はなく、1日1回程度言い聞かせるようにしましょう。
そして卒乳の前日には「明日でおっぱいはサヨナラだから、たくさん飲もうね」というように語りかけ、今日1日は存分に母乳をあげるようにしましょう。
断乳中は数日間入浴できなくなります。
入浴すると血行が促進されおっぱいが張ってしまうためです。
そのため頭や体は清潔に洗っておきましょう。
卒乳当日は?
卒乳当日は「これでおしまいだよ」と赤ちゃんに話し、朝1回だけ飲ませます。
授乳が終わったらおっぱいに顔を書き、おっぱいを欲しがって服をめくり上げるなどしてきたら「もうないよ」と言って、顔を書いたおっぱいを見せましょう。
そのうえでおっぱいのことを忘れられるほどたくさん遊ばせ、夜しっかり寝させましょう。
寝る前に母乳を飲んでいた赤ちゃんには、代わりにお茶を飲ませてあげてください。
夜中におっぱいを欲しがってどんなに泣いても決して飲ませないようにしましょう。
卒乳後は
おっぱいが張って痛みが出てきたときには手で軽く搾乳する程度にとどめ、搾乳しすぎないようにしましょう。
3日目にすっきりするまで搾乳して残った母乳を処理します。
きちんと処理しておかなければ後々しこりが残るなどのトラブルが起こることもあります。
自分でするのが難しいようであれば、助産師による母乳マッサージを受けるとよいでしょう。
その後はおっぱいが張って痛みが出てきたときにのみ軽く搾乳するようにし、10日目と1か月後、2か月後にしっかりとした搾乳を行って終了です。
桶谷式の卒乳は以上のような手順で進めます。
自分に合った卒乳方法でお母さんも赤ちゃんもトラブルなく卒乳ができるのが一番ですね。