
寝かせた状態のまま母乳を飲ませる添い乳。実は・・・
母乳育児をしている人の中には添い乳をするという人も少なくありません。
添い乳とは赤ちゃんを寝かせた状態のまま母乳を飲ませることであり、広い意味では横抱きや縦抱きなどと並んだ授乳方法の1つだと言えます。
添い乳のメリットとしては次のようなことが挙げられます。
- お母さんが起き上がる必要がないため、夜間や寒い時期などの授乳がとても楽にできる
- おっぱいを飲みながら赤ちゃんが寝てくれるので、抱っこをしたりして寝かしつける必要がない
赤ちゃんを動かす必要がないため首がすわらない時期でも簡単に授乳することができます。
しかし最近では添い乳で寝かしつけることはあまりよくないという意見も耳にすることが多くなりました。
添い乳のデメリットとしては次のようなことが挙げられます。
- おっぱいがないと赤ちゃんが寝てくれない
- 添い乳している間にお母さんがうたた寝をしてしまうと赤ちゃんが窒息してしまう危険性がある
- 卒乳や断乳が難しくなる
- 夜中に何度も起きる
その他にも歯が生えてくる月齢にもなると、添い乳をしながら寝かしつけてしまうことで虫歯になりやすくなるという問題も言われているようです。
また夜中に何度も母乳を飲んでいるとその分便や尿も多量に出てしまうため、余計に眠りを妨げてしまいがちです。
添い乳にはデメリットとなる点が意外に多くあります。
確かに赤ちゃんにとっては寝る前にお母さんとのスキンシップをはかれることで安心して眠りにつくことができます。
しかしもう少し先を見据えた時に、添い乳にはデメリットとなる点が意外に多くあります。
産後お母さんの身体も万全ではない中母乳育児をすることは本当に大変であり、「授乳くらいは楽に続けたい」と思う気持ちも良くわかります。
しかし後々添い乳には先に述べたような問題点が起こる可能性があり、安易にするべきではないという考え方が多くなってきているのは事実です。
あくまでお母さんの考え方次第
とはいえ添い乳をしている人のすべてにデメリットが起こるというわけではありません。
どのような授乳方法を取り入れるかはあくまでお母さんの考え方次第です。
添い乳が必要であると思えば、これらのデメリットも起こり得るのだということを理解したうえで行うとよいでしょう。