母乳育児から離乳食へのタイミングは?【母乳育児の悩み】

離乳食へのステップアップはいつ?
母乳育児であれミルク育児であれ、いつかは離乳食(ベビーフード)を始める必要がありますが、そのタイミングはいつなのでしょうか。
育児書などによれば、果汁類は生後1か月ごろから、離乳食(ベビーフード)は生後5か月ごろからと書かれていることが多いようですが、実際いつから始めるのかは赤ちゃんによって違います。
大人が食べているものに興味を示して自分も食べたそうにするなど、赤ちゃん自身が母乳やミルク以外のものを食べたいという欲求を持った時こそが離乳食を始めるタイミングだと言えます。
昔は「好き嫌いをなくすためにも赤ちゃんにいろいろな味を覚えさせたほうがよい」という考え方が主流であり、本格的な離乳食をスタートさせる前に果汁などを与えることを推奨していました。
しかし今はあまりその必要性はないと考えられています。
特に母乳育児で育った赤ちゃんの場合は果汁や野菜スープなどによる味慣らしはあまり必要ないと言われています。
なぜなら母乳はお母さんの食べたものによってその都度味が変わるため、ミルクのようにいつも同じ味ではないからです。
つまりあえて果汁や野菜スープなどで母乳以外の味を教えなくても、母乳を飲んでいる時点でいろいろな味を知っているということなのです。
またミルク育児の子にとっても、あまり早くからいろいろな食材に触れさせることはアレルギーを引き起こす原因にもなるため、味慣らしは必要ないとも言われています。
母乳の場合は生後6か月以降でもOK
離乳食も、育児書によれば5か月ごろから始めるのが良いと書かれていることは多いのですが、母乳の場合は生後6か月もしくはそれ以降からでも十分だとされています。
中には1歳ごろまでは母乳だけで十分だという意見も耳にします。
むしろあまり早い時期から離乳食を始めてしまうのは良くないとされています。
先にも触れたように、赤ちゃんの胃や腸などの消化器官というのは大人に比べてかなり未熟です。
そのような未熟な器官にいろいろな食べものや固すぎる食べものを入れてしまうと、この時期本来吸収される必要のないたんぱく質が吸収されてしまいます。
そしてそれが十分に消化できないことがアレルギーなどの疾患につながると言われています。
そのため離乳食は焦ることなく、赤ちゃん1人1人に合わせたペースで進めていくことがとても大切です。
1歳くらいまでは母乳だけでも十分育つ
また母乳育児の赤ちゃんは特に授乳間隔が短いこともあり、なかなか育児書に載っているようなペースで離乳食を進めることは難しいと思います。
しかしだからといって無理に授乳間隔を空けようとする必要はありません。
そもそも離乳食の目的は食事から栄養を摂ることではなく、物を噛んで食べられるようにするための訓練です。
特に1歳くらいまでは母乳だけでも十分育つと言われているため、母乳は赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ与えても大丈夫です。
どんなに離乳食を食べなかった子でも、そのうちに母乳をやめるとたくさん食べられるようになるのであまり心配する必要はありません。