
赤ちゃんに母乳はいつまであげていいの?
母乳育児を始めたはよいものの、一体いつまで続けれよいのかわからず悩んでいるお母さんも少なくないのではないでしょうか。
例えばお母さんが仕事に復帰したいとか、兄弟を作ってあげたいからといった理由があれば、もちろん卒乳を考える必要はあります。
しかしそういった理由がないのであれば、無理やり卒乳をする必要はないという考え方に最近は切り替わりつつあります。
一般的な卒乳の時期は?
一般的には大体1歳~1歳半ごろにかけて母乳育児をやめる人が多いようです。
しかし中には1歳前にやめてしまったり、反対に2歳を過ぎてもまだ母乳を飲んでいるという子もいます。
少し前までは、1歳ごろまでには母乳育児をやめるようにという「断乳」の考え方が主流でした。
いつまでも母乳を飲んでいると甘えん坊になる、夜母乳を飲んでそのまま寝ると虫歯になる、と言った理由がその背景にはあります。
しかし母乳育児は栄養補給という意味合いだけではなく、スキンシップとしての意味も持ち合わせており、赤ちゃんが心身ともに健やかに育つために無くてはならないものだという考えかたが浸透してきました。
特に少し大きくなってからの授乳は、栄養補給としてではなく子どもにとって精神安定剤のような役割を持っていると言われています。
そのため卒乳の時期は人それぞれであり、お母さんと赤ちゃんとの間で十分な信頼関係を築くことができたかどうかで決まるのだと言えます。
周りの言葉に流されないように
無理に母乳育児をやめなくても、子供にとっていつかは必要でなくなる時は来ます。
「もうそろそろやめさせたほうがいいのでは?」と言った周りの言葉に惑わされないようにしてください。
1歳半にもなればお母さんの言っていることは大よそわかるようになりますし、2歳ごろにもなればなぜ辞める必要があるのかということも大体理解できます。
「夜おっぱいを飲みながら寝ると虫歯になってしまうからやめようね」というように理由を説明してあげることで、自分で納得してやめることができます。
そして母乳育児をやめた後は、例えば授乳はやめても抱っこの時間は減らさないといったように何か別の形でスキンシップをとってあげることも大切です。
このように母乳育児はいつまで続けるものだという明確な区切りはありません。
子どもの成長に合わせ、自然に母乳育児を終えられることが一番理想の形だと言えます。