
卒乳、断乳はどっちがいい?
卒乳も断乳も、母乳育児をしているお母さんが赤ちゃんに母乳を与えなくなることを言いますが、両者には微妙な違いがあります。
「卒乳」とは、赤ちゃんの意思で自然とおっぱいを飲まなくなり離乳食に移行していくことを言います。
これに対し「断乳」とは、お母さんの意思によりおっぱいを飲むのをやめさせることを言います。
母乳を飲ませることは大きく分けて2つの意味があります。
1つは栄養補給という点であり、もう1つはスキンシップという点です。
赤ちゃんは生まれてから離乳食が完了するまで、成長に必要な栄養分をミルクや母乳から摂取するため、赤ちゃんの成長において母乳を飲ませることは欠かすことができません。
しかし1歳を過ぎ離乳食が完了する頃になると、栄養補給という意味では母乳を飲む必要はなくなります。
この頃になると、おっぱいを飲むことは栄養補給としてではなくスキンシップとしての意味合いが強くなります。
おっぱいを飲むことで赤ちゃんは精神的にも落ち着き、安心感を得ることができます。
一般的におっぱいをやめる時期の目安は1歳半から2歳ぐらいと言われていますが、これはあくまで目安です。
おっぱいを飲むことで体の成長が著しく悪かったり離乳食の進みが悪いといった場合は別ですが、そうでない限りは子どもの気持ちを優先し子どもが欲しがるまでもしくはお母さんが納得のいくまで与えてあげてもよいという考え方が最近では主流となっているようです。
母乳育児をやめざるを得ない場合は
ただし現実には職場復帰や次の子の妊娠などを理由に母乳育児をやめざるを得ないことも少なくありません。
そんなときでもなるべく子どもの気持ちや体の成長具合、離乳食の進み具合などを考慮しながら断乳を進めることが大切です。
くれぐれもお母さんの都合だけで一方的におっぱいをやめてしまわないようにしましょう。
無理にやめようとすると、子どもは精神的にも不安定になり余計におっぱいをやめるのにも時間がかかることもあります。